CPU性能比較の見方|i3/i5/i7・Ryzen・Celeronの違いを一覧で解説
CPUの型番は非常に分かりにくく、
i5とi7は何が違うのか
RyzenとIntelはどちらが速いのか
Celeronはなぜ遅いと言われるのか
第8世代や第11世代とは何なのか
など、混乱しやすいポイントが多くあります。
実際には、
「i7だから速い」
「Ryzen 7なら高性能」
とは限りません。
世代によっては、i5のほうがi7より高速なケースもあります。
この記事では、
- CPU性能の比較方法
- IntelとAMDの型番の見方
- ノートPC向けCPU性能ランキング
- 買って後悔しやすいCPU
- 2026年時点でまだ快適に使えるCPUライン
を初心者向けに分かりやすく解説します。
CPU性能はどこを見ればいい?→ PassMarkを見るのが最も簡単
CPU性能を比較するなら、最も分かりやすいのが「PassMark(CPU Mark)」です。
PassMarkとは、CPUの総合性能を数値化したベンチマークスコアのことです。
IntelでもAMDでも、同じ基準で比較できます。
基本ルールは非常にシンプルです。
数字が高いほど性能が高い
例えば、以下が大まかな目安です。
PassMark快適度
| 20,000以上 | 非常に高速 |
| 10,000〜15,000 | 快適 |
| 5,000〜8,000 | 普通に使える |
| 3,000前後 | 軽作業向け |
| 2,000以下 | 動作が重い |
CPU名だけを見るより、
PassMark
世代
コア数
を見たほうが、実際の快適さを判断しやすくなります。
Intel CPUの型番の見方
例:
Core i7-10510U
この場合、
項目意味i7CPUグレード10第10世代510型番U省電力モデル
となります。
Intelで重要なのは「世代」
Intel CPUは、同じi7でも世代によって性能差が非常に大きいです。
例えば:
| CPU | PassMark目安 |
| i7-7500U(第7世代) | 約3,500 |
| i5-8250U(第8世代) | 約5,500〜6,000 |
つまり、
第8世代i5のほうが、第7世代i7より速い
ということが普通に起こります。
特に第8世代以降は、コア数増加によって性能が大幅に向上しました。
AMD Ryzen CPUの型番の見方
例:
Ryzen 5 5500U
この場合、
項目意味 Ryzen 5 CPUグレード5世代500型番 U省電力モデル
となります。
AMD Ryzenは、先頭の数字が世代を表しています。
IntelとAMDの世代番号は比較できない
ここは非常に重要です。
Intel 第8世代
Ryzen 5000シリーズは、数字だけで比較できません。
メーカーごとに命名ルールが異なるためです。
そのため、
i7だから速い
Ryzen 7だから最強
という判断は危険です。
最終的にはPassMarkで比較するのが最も確実です。
CPU型番の末尾アルファベットの意味
IntelやRyzenのCPUには、最後にアルファベットが付いています。
例えば:
i5-1135G7
Ryzen 5 5500U
などです。
このアルファベットを見ると、CPUの特徴が分かります。
型番意味
U 省電力・一般ノートPC向け
H 高性能・ゲーミングノート向け
P 高性能ノート向け
HX 最上位クラスG内蔵GPU強化モデル
一般的なノートPCでは、「U」シリーズが最も多く使われています。
一方、「H」や「HX」は発熱や消費電力が高い代わりに、性能重視のモデルです。
ノートPC用CPUとデスクトップCPUは別物
同じi7でも、
ノートPC向けCPU
デスクトップ向けCPU
では性能が大きく異なります。
例えば:
| CPU | 種類 | PassMark |
| i7-1165G7 | ノートPC | 約10,000 |
| i7-11700 | デスクトップ | 約24,000 |
つまり、同じi7でも2倍以上性能差があるケースもあります。
ノートPCでは、
バッテリー
発熱
本体サイズ
などの制限があるため、性能は控えめになりやすいです。
そのため、CPU比較では「ノートPC用かどうか」も重要になります。
ノートPC向け CPU性能比較ランキング
※ PassMark平均値ベース
※ 実用性重視
※ スコアは機種によって多少前後します
Sランク(非常に高速)
| CPU | PassMark |
| Ryzen 7 6800U / 7735U / 7840U | 20,000〜25,000 |
| Ryzen 5 6600U / 7535U | 17,000〜20,000 |
| Core i7-1260P / 1360P / 1255U | 17,000〜20,000 |
おすすめ用途
動画編集
重いマルチタスク
高負荷作業
最新PCレベルの快適さです。
Aランク(かなり快適)
| CPU | PassMark |
| Ryzen 7 5700U | 15,000 |
| Ryzen 5 5500U | 13,000 |
| Core i7-1165G7 / 1185G7 | 10,000〜12,000 |
| Core i5-1135G7 / 1145G | 79,000〜10,000 |
おすすめ用途
Office
Zoom
YouTube
ブラウザ多タブ
在宅ワーク
普段使いでは十分すぎる性能です。
Bランク(コスパが良い)
| CPU | PassMark |
| Core i7-8650U / 8550U | 6,000〜7,000 |
| Core i5-8350U / 8250U | 5,500〜6,000 |
| Ryzen 3 5300U | 7,000 |
おすすめ用途
学習用
一般用途
ネット・Office
価格と性能のバランスが非常に良いゾーンです。
Cランク(軽作業向け)
| CPU | PassMark |
| Core i7-7500U | 約3,500 |
| Core i5-7200U | 約3,000 |
| Core i3-8130U | 約3,000 |
おすすめ用途
ネット閲覧
YouTube
Office
軽作業中心なら問題ありませんが、複数作業では重さを感じやすくなります。
Dランク(購入前に注意)
| CPU | PassMark |
| Celeron N4100 / N4120 | 約2500 |
| Celeron N3350 | 1,000〜1,500 |
| Pentium N5000 | 2,000〜2,500 |
注意点
Windows Updateが重い
ブラウザ多タブで遅い
Zoomで厳しい場合がある
価格は安いですが、快適性はかなり低めです。
Eランク(おすすめしにくい)
| CPU | PassMark |
| Celeron N2840 / N3050 / N3060 | 800〜1,000 |
| Atom系CPU | 全般500〜1,000 |
注意点
動作がかなり重い
SSD化しても限界がある
Windows Updateで固まりやすい
現在では実用性がかなり低いクラスです。
なぜ「i5がi7より速い」のか?
CPU選びで最も誤解されやすいポイントです。
例えば:
CPU性能
i7-7500U(第7世代)約3,500
i5-8250U(第8世代)約5,500〜6,000
このように、
新しいi5のほうが、古いi7より高速
というケースは普通にあります。
最大の理由は「コア数」
Intelは第8世代から大きく変わりました。
| 世代コア数 |
| 第7世代2コア |
| 第8世代4コア |
コア数増加によって、体感速度が大幅に向上しています。
そのため、古いi7より新しいi5のほうが快適なことが多いです。
CPUが速くても遅いPCはある
実は、CPUだけで快適さが決まるわけではありません。
特に重要なのが:
メモリ容量
SSD搭載
冷却性能
です。
メモリ不足はかなり重くなる
現在のWindows環境では、メモリ容量も非常に重要です。
メモリ快適度4GB厳しい8GB普通16GB快適
現在は最低でも8GB以上がおすすめです。
ZoomやChromeを複数開く場合は、16GBあるとかなり快適になります。
HDD搭載PCはかなり遅い
CPU性能が高くても、HDD搭載PCはかなり重く感じます。
特に差が出やすいのは:
Windows起動
Windows Update
ブラウザ起動
アプリ立ち上げ
です。
現在はSSD搭載がほぼ必須と考えてよいレベルです。
買って後悔しやすいCPU
価格だけで選ぶと、後悔しやすいCPUがあります。
特に注意したいのが:
Celeron Nシリーズ
Atom系CPU
です。
なぜ遅いと言われるのか?
主な理由は以下です。
Windows Updateに時間がかかる
ブラウザ多タブで固まりやすい
Zoomや動画再生が重い
CPU使用率がすぐ100%になる
軽作業専用としてなら使えますが、メインPC用途では厳しい場面が増えています。
Windows 11対応で重要なのは第8世代以降
Windows 11では、古いCPUが正式対応外になるケースがあります。
Intelの場合、基本的には:
第8世代以降
が正式対応ラインです。
そのため、
第7世代以前
古いCeleron
は今後厳しくなる可能性があります。
長く使うことを考えるなら、第8世代以降がおすすめです。
2026年時点でまだ快適に使えるCPUライン
現在でも快適性を重視するなら、最低でも以下がおすすめです。
おすすめライン理由Intel 第8世代 Core i5以上Windows 11対応・4コア化Ryzen 3000シリーズ以降性能と省電力のバランスが良いPassMark 5,000以上普段使いで快適
逆に、PassMark 2,000以下はかなり重さを感じやすくなります。
よくある質問
i3はまだ使えますか?
第10世代以降なら、軽作業用途では十分使えます。
ただし古いi3は、ブラウザ多タブで重くなりやすいです。
RyzenとIntelはどちらがおすすめですか?
最近はどちらも性能が高く、大きな差はありません。
コスパ重視ならRyzen、安定性や知名度重視ならIntelが人気です。
Celeronは絶対ダメですか?
ネット閲覧程度なら使えます。
ただしWindows UpdateやZoomでは重く感じやすいため、メインPC用途にはあまりおすすめできません。
PassMarkは高ければ高いほど良いですか?
基本的には高いほど快適です。
ただし、ネット閲覧やOffice中心なら、PassMark 5,000〜8,000程度でも十分実用的です。
まとめ
CPU選びでは、
「i7だから安心」ではなく、
「世代とPassMarkで比較する」ことが非常に重要です。
今回のポイントを整理すると:
CPU性能比較はPassMarkが最も分かりやすい
IntelとAMDの世代番号は直接比較できない
新しいi5が古いi7より速いことは普通にある
第8世代以降は快適性が大きく向上
SSDとメモリ容量も重要
Celeron Nシリーズは用途を選ぶ
パソコン選びで失敗したくない場合は
- CPU名
- 世代
- PassMark
- メモリ
- SSD搭載
この5つを確認するだけでも、かなり判断しやすくなります。
