パソコンを選ぶときに、最も分かりにくいのが 「CPUの性能差」 です。
同じ「i5」でも速さが全然違ったり、
古い「i7」が新しい「i5」に負けたり、
数字だけでは判断しづらい場面がとても多くあります。

特に中古ノートPCを検討している人にとって、
CPUの型番や世代は“快適さを左右する最重要ポイント”です。
CPUを正しく選べるかどうかで、
パソコンの使い心地が大きく変わります。

しかし、CPUの型番は複雑で

  • i5とi7は何が違うのか
  • RyzenとIntelの違い
  • 第8世代や第11世代とは何なのか

など、初心者がつまずきやすいポイントが多くあります。

そこでこの記事では、
ノートPC向けCPUを“実用性ベース”でランク分けし、
どれを選べば快適に使えるのかを分かりやすく整理しました。
PassMarkスコアを基準にしているため、専門知識がなくても
“数字で性能を判断できる”ようになっています。
さらに

  • CPU性能の比較方法
  • IntelとAMDの型番の見方
  • ノートPC向けCPU性能ランキング
  • 買って後悔しやすいCPU
  • 2026年時点でまだ快適に使えるCPUライン

を初心者向けに分かりやすく解説します。
中古PCを検討している人はもちろん、
「今のPCが遅い理由を知りたい」「CPUの違いを理解したい」という人にも役立つ内容になっています。

CPU性能はどこを見ればいい?→ PassMarkを見るのが最も簡単

CPU性能を比較するなら、最も分かりやすいのが「PassMark(CPU Mark)」です。

PassMarkとは、CPUの総合性能を数値化したベンチマークスコアのことです。
IntelでもAMDでも、同じ基準で比較できます。
基本ルールは非常にシンプルです。
数字が高いほど性能が高い
例えば、以下が大まかな目安です。

💠PassMark快適度

20,000以上 非常に高速
10,000〜15,000 快適
  5,000〜8,000  普通に使える
  3,000前後 軽作業向け
  2,000以下 動作が重い

PassMarkは「CPUの総合力」を示すため、ネット閲覧・動画視聴・Office作業・Zoom・画像編集など、幅広い用途の快適さを判断できます。特に初心者の方は、難しい専門用語を覚える必要がなく、数字だけで比較できるのが大きなメリットです。

CPU名だけを見るより、
PassMark
世代
コア数

を見たほうが、実際の快適さを判断しやすくなります。
特に「コア数」は体感速度に直結します。例えば、2コアと4コアでは、
同じi5でも別物レベルで性能が違います。
世代が新しいほどコア数が増える傾向があるため、
型番の読み方を理解することが重要です。

Intel CPUの型番の見方

例:
Core i7-10510U
この場合、

項目 意味
i7 CPUグレード
10 第10世代
510 型番
U 省電力モデル

となります。
Intelの型番は一見複雑ですが、「最初の数字=世代」だけ覚えておけば大丈夫です。
世代が1つ上がるだけで、性能・省電力性・発熱のバランスが大きく改善されることが多いです。

Intelで重要なのは「世代」

Intel CPUは、同じi7でも世代によって性能差が非常に大きいです。
例えば:

CPU  PassMark目安
i7-7500U(第7世代) 約3,500
i5-8250U(第8世代) 約5,500〜6,000

つまり、
第8世代i5のほうが、第7世代i7より速い
ということが普通に起こります。

第8世代では「2コア → 4コア」に倍増したため、体感速度が大幅に向上しました。
これはPCの歴史の中でも大きな転換点で、古いi7より新しいi5のほうが快適
という現象が広く見られます。

AMD Ryzen CPUの型番の見方

例:
Ryzen 5 5500U
この場合、

項目 意味
Ryzen 5 CPUグレード
5 5世代
500 型番
U 省電力モデル

となります。

AMD Ryzenは、先頭の数字が世代を表しています。

IntelAMDの世代番号は比較できない

ここは非常に重要です。
Intel 第8世代
Ryzen 5000シリーズは、数字だけで比較できません。
メーカーごとに命名ルールが異なるためです。
そのため、
i7だから速い
Ryzen 7だから最強
という判断は危険です。

最終的にはPassMarkで比較するのが最も確実です。

CPU型番の末尾アルファベットの意味

IntelやRyzenのCPUには、最後にアルファベットが付いています。
例えば:
i5-1135G7
Ryzen 5 5500U
などです。
このアルファベットを見ると、CPUの特徴が分かります。

💠型番意味
U  省電力・一般ノートPC向け
H  高性能・ゲーミングノート向け
P  高性能ノート向け
HX 最上位クラスG内蔵GPU強化モデル

一般的なノートPCでは、「U」シリーズが最も多く使われています。
一方、「H」や「HX」は発熱や消費電力が高い代わりに、性能重視のモデルです。

ノートPCCPUとデスクトップCPUは別物

同じi7でも、
ノートPC向けCPU
デスクトップ向けCPU
では性能が大きく異なります。

例えば:

CPU 種類 PassMark
 i7-1165G7 ノートPC  約10,000
i7-11700 デスクトップ  約24,000

つまり、同じi7でも2倍以上性能差があるケースもあります。
ノートPCでは、
バッテリー
発熱
本体サイズ
などの制限があるため、性能は控えめになりやすいです。
そのため、CPU比較では「ノートPC用かどうか」も重要になります。

ノートPC向け CPU性能比較ランキング

※ PassMark平均値ベース
※ 実用性重視
※ スコアは機種によって多少前後します

Sランク(非常に高速)

CPU PassMark
Ryzen 7 6800U / 7735U / 7840U 20,000〜25,000
Ryzen 5 6600U / 7535U 17,000〜20,000
Core i7-1260P / 1360P / 1255U 17,000〜20,000

おすすめ用途
動画編集
重いマルチタスク
高負荷作業
最新PCレベルの快適さです。

Aランク(かなり快適)

CPU PassMark
Ryzen 7 5700U 15,000
Ryzen 5 5500U 13,000
Core i7-1165G7 / 1185G7 10,000〜12,000
Core i5-1135G7 / 1145G 79,000〜10,000

おすすめ用途
Office
Zoom
YouTube
ブラウザ多タブ
在宅ワーク
普段使いでは十分すぎる性能です。

Bランク(コスパが良い)

CPU PassMark
Core i7-8650U / 8550U 6,000〜7,000
Core i5-8350U / 8250U 5,500〜6,000
Ryzen 3 5300U 7,000

おすすめ用途
学習用
一般用途
ネット・Office
価格と性能のバランスが非常に良いゾーンです。

Cランク(軽作業向け)

CPU PassMark
Core i7-7500U 約3,500
Core i5-7200U 約3,000
Core i3-8130U 約3,000

おすすめ用途
ネット閲覧
YouTube
Office
軽作業中心なら問題ありませんが、複数作業では重さを感じやすくなります。

Dランク(購入前に注意)

CPU PassMark
Celeron N4100 / N4120 約2500
Celeron N3350 1,000〜1,500
Pentium N5000 2,000〜2,500

注意点
Windows Updateが重い
ブラウザ多タブで遅い
Zoomで厳しい場合がある
価格は安いですが、快適性はかなり低めです。

Eランク(おすすめしにくい)

CPU PassMark
Celeron N2840 / N3050 / N3060 800〜1,000
Atom系CPU 全般500〜1,000

注意点
動作がかなり重い
SSD化しても限界がある
Windows Updateで固まりやすい
現在では実用性がかなり低いクラスです。

💠中古PCを探している方へ】 
今のランキングを踏まえて、実際に売れている中古PCをチェックしたい場合は 
こちらの「楽天中古PCランキング」が参考になります。
→ 楽天中古PCランキングを見る

なぜ「i5i7より速い」のか?

CPU選びで最も誤解されやすいポイントです。

例えば:
CPU性能
i7-7500U(第7世代)約3,500
i5-8250U(第8世代)約5,500〜6,000

このように、
新しいi5のほうが、古いi7より高速
というケースは普通にあります。

最大の理由は「コア数」
Intelは第8世代から大きく変わりました。

世代コア数
第7世代2コア
第8世代4コア

コア数増加によって、体感速度が大幅に向上しています。
そのため、古いi7より新しいi5のほうが快適なことが多いです。
CPUが速くても遅いPCはある

実は、CPUだけで快適さが決まるわけではありません。
特に重要なのが:
メモリ容量
SSD搭載
冷却性能
です。
メモリ不足はかなり重くなる
現在のWindows環境では、メモリ容量も非常に重要です。
メモリ快適度4GB厳しい8GB普通16GB快適
現在は最低でも8GB以上がおすすめです。
ZoomやChromeを複数開く場合は、16GBあるとかなり快適になります。
HDD搭載PCはかなり遅い
CPU性能が高くても、HDD搭載PCはかなり重く感じます。
特に差が出やすいのは:
Windows起動
Windows Update
ブラウザ起動
アプリ立ち上げ
です。

現在はSSD搭載がほぼ必須と考えてよいレベルです。

買って後悔しやすいCPU

価格だけで選ぶと、後悔しやすいCPUがあります。
特に注意したいのが:
Celeron Nシリーズ
Atom系CPU
です。

なぜ遅いと言われるのか?
主な理由は以下です。
Windows Updateに時間がかかる
ブラウザ多タブで固まりやすい
Zoomや動画再生が重い
CPU使用率がすぐ100%になる
軽作業専用としてなら使えますが、メインPC用途では厳しい場面が増えています。

Windows 11対応で重要なのは第8世代以降

Windows 11では、古いCPUが正式対応外になるケースがあります。
Intelの場合、基本的には:
第8世代以降
が正式対応ラインです。
そのため、
第7世代以前
古いCeleron
は今後厳しくなる可能性があります。
長く使うことを考えるなら、第8世代以降がおすすめです。

2026年時点でまだ快適に使えるCPUライン

現在でも快適性を重視するなら、最低でも以下がおすすめです。
おすすめライン理由Intel 第8世代 Core i5以上Windows 11対応・4コア化Ryzen 3000シリーズ以降性能と省電力のバランスが良いPassMark 5,000以上普段使いで快適
逆に、PassMark 2,000以下はかなり重さを感じやすくなります。

在宅ワークにおすすめのノートPCは?失敗しない選び方をわかりやすく解説在宅ワークが増えて、「パソコンを買い替えたい」「どれを選べばいいのかわからない」という声をよく聞きます。 実際、在宅ワーク用のPCは 難...

よくある質問

i3はまだ使えますか?
第10世代以降なら、軽作業用途では十分使えます。
ただし古いi3は、ブラウザ多タブで重くなりやすいです。
RyzenIntelはどちらがおすすめですか?
最近はどちらも性能が高く、大きな差はありません。
コスパ重視ならRyzen、安定性や知名度重視ならIntelが人気です。
Celeronは絶対ダメですか?
ネット閲覧程度なら使えます。
ただしWindows UpdateやZoomでは重く感じやすいため、メインPC用途にはあまりおすすめできません。
PassMarkは高ければ高いほど良いですか?
基本的には高いほど快適です。
ただし、ネット閲覧やOffice中心なら、PassMark 5,000〜8,000程度でも十分実用的です。

まとめ

CPU選びでは、
「i7だから安心」ではなく、
「世代とPassMarkで比較する」ことが非常に重要です。

今回のポイントを整理すると:
CPU性能比較はPassMarkが最も分かりやすい
IntelとAMDの世代番号は直接比較できない
新しいi5が古いi7より速いことは普通にある
第8世代以降は快適性が大きく向上
SSDとメモリ容量も重要
Celeron Nシリーズは用途を選ぶ

パソコン選びで失敗したくない場合は

  • CPU名
  • 世代
  • PassMark
  • メモリ
  • SSD搭載

この5つを確認するだけでも、かなり判断しやすくなります。

スポンサーリンク