箱根駅伝の「花の2区」とは?なぜエースが集まるのか調べてみた
箱根駅伝を見ていると、「花の2区」という言葉を耳にすることがあります。
なぜ、箱根駅伝の2区は「花の2区」と呼ばれているのでしょうか。
調べてみると、2区は距離が長いだけでなく、難しい上り坂もあり、各大学のエース級の選手が集まる区間として知られていました。
今回は、花の2区と呼ばれる理由やコースの特徴、レースの見どころについて調べてみました。
箱根駅伝の「花の2区」とは?
箱根駅伝の2区は、鶴見中継所から戸塚中継所までを走る区間です。
距離は23.1kmで、往路の中では最も長い区間となっています。
箱根駅伝の公式サイトでも「花の2区」と紹介されており、各大学のエースが集まる区間として知られています。
1区からたすきを受け取った選手が、次の3区へたすきをつなぐまでの間に、各大学がどのような走りを見せるのか。序盤のレース展開を考えるうえでも、注目される区間です。
2区のコースはどんな道?
2区は、神奈川県の鶴見中継所をスタートし、横浜市内を進んで戸塚中継所を目指すコースです。1区が終わったあとの、往路の流れを決める区間でもあります。
序盤は市街地の道が続くため、選手は前後の選手の動きを見ながら、ペースをつかんで走っていきます。沿道には応援する人も多く、箱根駅伝らしい雰囲気を感じられるのも、この区間の魅力です。
ただ、後半に入ると上り坂が増え、少しずつ体力を削られていきます。「前半は走りやすく、後半が勝負」という流れも、2区の大きな特徴です。
最初の勢いだけで走り切れるほど甘くない区間だからこそ、選手の実力がはっきり表れやすいのだと思います。
なぜ「花の2区」と呼ばれるの?
花の2区と呼ばれる理由には、主に2つの特徴があります。
各大学のエース級の選手が集まるから
2区には、各大学のエース級の選手が起用されることが多くあります。
1区では各大学の選手が僅差でたすきをつなぐこともあり、2区で順位を上げたり、後続との差を広げたりすることが重要になります。
そのため、チームの中でも実力のある選手が配置されやすいのです。
各大学のエース同士が競い合う姿は、箱根駅伝の大きな見どころの一つです。
距離が長く、難しいコースだから
2区は23.1kmと長く、後半には上り坂などの難所が待ち受けています。
長い距離を走り切るスタミナに加えて、坂道に対応する力や、最後までペースを維持する力も必要になります。
実力のある選手でも簡単には走り切れない難しい区間だからこそ、各大学がエースを起用する重要な場所になっているのですね。
こうした特徴から、2区は「花の2区」と呼ばれ、箱根駅伝の中でも注目を集める区間となっています。
花の2区にはどんな難所がある?
花の2区の特徴は、長い距離だけではありません。後半には、選手を苦しめる坂道があります。
中盤に待ち受ける「権太坂」
2区の難所として知られているのが、権太坂です。
中盤に現れる上り坂で、選手たちはここで体力を消耗しやすくなります。
前半でよいペースを刻んでいても、坂道でペースが落ちることがあります。どのように坂を攻略するかも、2区の見どころです。
終盤の難所「戸塚の壁」
もう一つの難所が、戸塚中継所に向かう終盤の上り坂です。
「戸塚の壁」と呼ばれるこの坂は、疲労がたまってくる終盤に待ち受けています。
ゴールが近づいているとはいえ、最後まで力を出し切るのは簡単ではありません。
権太坂を越えたあとも難所が続くため、2区では体力や精神力に加えて、ペース配分も重要になります。
2区を走る選手にはどんな力が必要?
5区の記事でも、走る選手に必要な力を紹介しました。2区には、5区とはまた違った力が求められます。
長い距離を走り切るスタミナ
2区は23.1kmと、往路で最も長い区間です。後半に疲れが出てくる中でも、ペースを保てる持久力が欠かせません。
上り坂に対応する力
権太坂や戸塚の壁など、中盤から終盤にかけて上り坂が続きます。平地での速さだけでは通用しにくく、坂でも大きくペースを落とさない走りが求められます。
ペース配分
前半に飛ばしすぎると、後半の坂で失速してしまうおそれがあります。かといって慎重になりすぎると、順位を上げるチャンスを逃してしまいます。
どこで勝負をかけるのかという判断力も、2区を走る選手には大切です。
精神力
2区は前後の選手との競り合いが多く、プレッシャーも大きい区間です。エースとして、チームの流れをつくる役割を背負って走ることになります。
苦しい場面でも、気持ちを切らさずに走り切る強さが必要になりそうです。
花の2区では「ごぼう抜き」も見どころ
箱根駅伝の2区では、前を走る選手を次々と追い抜く「ごぼう抜き」も注目されます。
たすきを受け取った時点では後ろの順位にいても、エースの力強い走りによって順位を大きく上げることがあります。
各大学のエースが集まる区間だからこそ、選手同士の競り合いや順位の変動にも注目が集まります。
もちろん、必ずしも順位が大きく変わるわけではありません。それでも、長い距離と難所を乗り越えながら、どこまで順位を上げられるのかは、花の2区ならではの楽しみ方といえそうです。
2区の順位変動はレース全体にどう影響する?
2区は往路の序盤にあたるため、ここでの順位や他校との差が、3区以降の展開に影響しやすくなります。
2区で順位を上げた大学は、その勢いのまま、後の区間を落ち着いて走りやすくなります。反対に、2区で遅れてしまうと、3区以降で巻き返しが必要になることもあります。
また、前を走るチームに近づくことで、選手や応援する人の気持ちが盛り上がることもあります。レースの流れを、チーム全体で引き寄せることにつながるのです。
こうして見ると、各大学が2区にエースを置きたいと考える理由がよく分かります。
大学ごとの2区の起用の考え方
2区への考え方は、大学によって少しずつ違うようです。
- エースを2区に置いて、序盤から主導権を握る
- 1区で出遅れないことを重視し、2区でさらに順位を上げる
- 区間配置全体のバランスを考えて、あえて別の区間にエースを置く
実際の配置は、そのシーズンの選手の状態やチームの戦略によって変わります。
毎年の区間エントリーを見ながら、「この大学は2区に誰を置いたのか」を確認するのも、箱根駅伝の楽しみ方のひとつです。
箱根駅伝の2区と5区はどう違う?
箱根駅伝では、2区のほかに5区も注目される区間です。
5区は「山登り」と呼ばれ、箱根の山を上っていくコースが特徴です。一方、2区は長い距離を走りながら、後半の上り坂などの難所を攻略する必要があります。
どちらも重要な区間ですが、コースの特徴や走りの難しさには違いがあります。
5区については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
👉 箱根駅伝の5区とは?
2区と5区の特徴を知っておくと、箱根駅伝を見るときに、それぞれの区間でどのような走りが求められるのかにも注目できそうですね。
花の2区を見るときの注目ポイント
最後に、花の2区を見るときに注目したいポイントをまとめます。
- 各大学のエースが、どんなペースでレースに入るか
- 権太坂で、ペースが落ちる選手と粘る選手の違い
- 戸塚の壁を、最後まで走り切れるか
- 順位を上げる「ごぼう抜き」があるか
- 2区が終わった時点で、各大学の差がどうなっているか
こうした点を意識して見ると、2区のレースがより楽しめます。順位だけでなく、走り方にも目を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。
箱根駅伝を見て、物語も読みたくなった方へ
池井戸潤さんの『俺たちの箱根駅伝』は、箱根駅伝を舞台にした長編小説です。寄せ集めの学生チームと、レースの現場を伝えるテレビ局の両方が描かれていて、走る選手だけでなく、箱根駅伝を支える人たちの熱気も感じられる作品です。
2026年10月からは、日本テレビ系でドラマの放送も始まっています。ドラマを見る前に読んでみるのもよさそうです。
▶ 俺たちの箱根駅伝 上
▶ 俺たちの箱根駅伝 下
まとめ|花の2区はエースの実力が試される区間
箱根駅伝の「花の2区」について調べてみると、各大学のエース級の選手が集まり、長い距離と難しい坂道に挑む重要な区間だと分かりました。
花の2区と呼ばれる主な理由は、次のとおりです。
- 各大学のエース級の選手が集まる
- 23.1kmと距離が長い
- 権太坂や戸塚の壁など、後半に難所がある
- 選手の走りによって順位が大きく変わることもある箱根駅伝を見るときは、選手の順位だけでなく、コースの特徴にも注目すると、さらに楽しめるかもしれません。次に箱根駅伝を見る機会があれば、花の2区で各大学のエースがどのような走りを見せるのかにも注目してみたいと思います。
いのまたひでき(猪俣英希)とは何者?経歴・早稲田時代・箱根駅伝での実績を解説箱根駅伝に出場した経験を持つ いのまたひでき(猪俣英希)さん。 大学時代の活躍をきっかけに知られるようになり、現在は社会人と...
箱根駅伝の5区とは?コースの特徴や「山の神」と呼ばれる理由をわかりやすく解説箱根駅伝の「5区」といえば、箱根の山を駆け上がる「山登り」の区間として知られています。 毎年お正月に行われる箱根駅伝では、5区で順...
